日本以外の国ではどうだか知らないが、我が国日本においては英語神話が酷い。
学者や文化人、芸能人にスポーツ選手、これらの人々を捕まえてきては、彼らの英語力をもって頭の良さを測る物差しにする。
別に英語なんて出来ても頭がいいことにはならないよ?
何でこういう変な事態になっているのだろう?
私は多少英語ができるが、その私のラインの英文を見たある看護師に、「えっ!英語できるの?ちょっと尊敬」と言われたことがある。
おーい、目を覚ませー!
ただの言語だよ?
「英単語が覚えられない」とか言う前に、日本語の基本的な語彙はきちんと身につけているかを今一度自分に問うて欲しい。
日本語の常識的な語彙も知らないで、英語の単語力もクソもないのである。
また、YouTubeにおいてもやたらと英語学習系の動画が多い。
中には英語ネイティヴが「Think in English!(英語で思考しろ!)」などと馬鹿なことを言っているものもある。
は?
何で日本人の私があなたの母国語で思考しなくちゃならないワケ?
大体、あなたアメリカ人でしょ?
英語できて当たり前じゃん。
それをさも偉そうに。
あ〜、日本語が国際語だったらな。
そうしたら、日本語を日本人として当たり前に話せるだけで、海外でも大きな顔をしていられるのだ。
そういう意味では米国やイギリスは流石は戦勝国である。
彼らの子や孫が食いっぱぐれないように、外国でも英会話の教師としての職を得られるようにした。
もし、日本とドイツが第二次世界大戦で勝利してたらどうなっていたんだろう?
子供の頃、そんなSF小説を読んだ記憶がある。
内容はすっかり忘れてしまったが、面白かったというのは憶えている。
それはさておき、話を我が国における英語神話に戻すと、本当に酷い。
かく言う私も若い頃はかなり英語にかぶれていた。
聴く音楽といえばアメリカやイギリスの物。
観る映画はハリウッド映画。
かぶれ過ぎて日本の学校を辞めて、アメリカの高校に編入までした。
その後、21の時にしたインドへの一人旅でであろうか。
様々な国からの旅行者に会って、私のアメリカかぶれは相対化された。
誰か識者に英語神話のバカバカしさを喝破してもらいたいものだ。
英語なんてただの数多ある言語の1つに過ぎないことを。
英単語力などより、基本的な日本語の語彙力増強が大事だということを。