(「私の黒歴史」の過去記事はこちら↓)
この話は遥か遡って、私が小学校に通っていた頃のことだ。
私は夕食前にベランダに出ると、空に浮かぶ月に向かってテレパシーを送った。
何のためか?
宇宙人と交信するためである。
「小学◯年生」という雑誌に、無責任にも宇宙人と交信する方法が書いてあったからだ。
大人になってから考えるとそんな物は嘘に決まっていると分かるが、当時の私は真剣にテレパシーを送っていた。
もちろん、宇宙人とは交信できなかった。
他にもこの雑誌には別の時に、悪魔を召喚するやり方が書いてあった。
そこには悪魔を召喚するために必要な物が7種類ぐらい載っていたのだが、今でも覚えているが、その中には入手不可能な物が紛れ込んでいた。
記憶が胡乱だが、たしか頭に刺したことのある釘と書かれていたように思う。
小学生ながら「そんなのあるわけないじゃん。。。」と唖然とした。
残念ながら(当然ながら)、悪魔は召喚できなかった。
宇宙人との交信の仕方にしろ悪魔の召喚の仕方にしろ、そんな物を無責任に書くなと言いたい。
だいたい「頭に刺したことのある釘」って何だ?
無茶苦茶じゃないか!
今これを書いていて思い出したのだが、小学生の頃にその雑誌の別の号に書かれていたのを読んだ中でこんなのがあった。
それは速く走れる秘密であった。
雑誌に大っぴらに記事になっているのだから秘密もクソもないのだが、当時の私は真剣に宇宙人と交信しようとしたり悪魔を召喚しようとした人間である。
その記事も夢中になって読んだ。
曰く、忍者はつま先立ちで走っていたらしく、それが彼らが速く走れた秘密であるとのことだった。
私は早速それを確かめてみようと、友人を駆けっこに誘った。
結果はつま先立ちで走ると速かった。。。と、当時の私は思い込んでいた。
しかし、「よーいどん」のスタートの合図からゴールの判定まで全て私がやっていたのである。
当然、私に有利だった。
それにしても、あの雑誌は何だったんだろう。
書いてあること、嘘ばかりじゃないか。
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