物の本によるとユダヤ人は全人類の0.25%の割合を占めるに過ぎないが、ノーベル賞受賞者の20%は彼らユダヤ人だそうだ。
これは驚異的な数字である。
私は若い頃、インドに行きそこでフランス人旅行者と会った。
彼が高校の教諭で「成績上位者はユダヤ人で占められている」と言ったので訊いてみた。
彼らユダヤ人が優秀なのは遺伝による先天的なものなのか、それとも英才教育などによる後天的なものなのかを。
答えは後者であった。
彼らユダヤ人はむちゃくちゃ勉強するらしい。
むかし古本屋で日本における教育とユダヤ人家庭におけるそれとに関する新書があったので、パラパラと読んでみたら凄まじいまでの教育熱心ぶりが書いてあった。
日本の教育ママなどカワイイものである。
ユダヤ人の非凡さについて言及したが、アインシュタイン、フロイド、マルクス、ベルクソンなどはみんなユダヤ人だ。
フロイドは無意識の発見で有名な精神科医。
ベルクソンはノーベル文学賞受賞のフランス人哲学者。
ヴィトゲンシュタインもユダヤ系だ。
ヴィトゲンシュタインとはオーストリア出身の天才哲学者のことだ。
お父さんがオーストリアの鉄鋼王でむちゃくちゃお金持ちの生まれだった。
住んでいた家がもの凄かったらしく、「ヴィトゲンシュタイン宮殿」と呼ばれていた。
父親の帝王主義のプレッシャーがきつ過ぎて、4人いたお兄さんのうち3人が自殺。
唯一死ななかったお兄さんは第一次世界大戦で右腕を失った「片腕の(プロ)ピアニスト」、パウル・ヴィトゲンシュタイン。
「論考」(「論理哲学論考」)を書き終えたときに師匠のラッセルに言った言葉がスゴく、「大丈夫です。この本があなたに理解できないことは分かってますから」だった。
話が飛び飛びだがラッセル(バートランド・ラッセル)とはイギリスの哲学者&数学者のことだ。
ノーベル文学賞受賞者を受賞した。
彼が書いた「幸福論」(「The Conquest Of Happiness」)は超がつく名著!
岩波文庫にあるので是非、読んで欲しい。
英語の原書はこれまた超美文で書かれており、「あ〜。ノーベル文学賞受賞は伊達じゃなかったんだ〜」と感心した。
どうでもいいが貴族である。