深夜の郵便局でのアルバイトの思い出

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19歳の時に郵便局の深夜のアルバイトをしたことがある。

かなり昔のことなので記憶が胡乱だが、かなりの長時間をぶっ続けで働かされた。

その深夜の長時間労働の途中に2時間の休憩があるのだが、仮眠室で休んでもいいようになっていた。

しかし、そこで寝ると2時間後に起きるのが文字通り地獄だ。

人生がつくづく嫌になる。

それくらい辛い。

かと言って寝なくても、その後の明方の労働が眠くて地獄だ。

要は寝ても寝なくても地獄なのである。

2度としたくないアルバイトだ。

今思い出したが、休憩室に「ジョジョの奇妙な冒険」が置いてあった。

だから何だと言うわけじゃないが。

その深夜の郵便局のアルバイトに面白い大学生がいた。

早稲田大学の学生だったのだが、極真空手正道会館の空手をやっていて全国1位だか2位だった。

腕っぷしに自信があったのだろうか、その彼の社員さんに対する口の利き方はあんまりだった。

社員さんが「おい、そこ!何、サボってんだ〜?」などと言うと、「うっせ〜!誰に向かって口利いてんだ!」とか怒鳴り返すのである。

あまりの剣幕にその社員さんも驚いたのか、言い返して来ることはなかった。

その郵便局での深夜のアルバイトはあまりにも時間が過ぎないので、私はあるテクニックを身につけた。

働いていた時期が年末だったので、仕分けをする手紙は年賀状がほとんどだった。

大量にある年賀状の郵便番号を1枚1枚見て、宛先によって下の写真にあるような小さな箱?に入れていくのだ。

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時間が過ぎるようにするテクニックとは、年賀状を郵便番号によって仕分けする前に1枚1枚書かれている内容を読むのだ。

こうすることによって多少は楽になる。

それと時計を見るのは厳禁だ。

20〜30分過ぎた気が、実際に時計を見ると3分しか経過していないとかはざらだ。

理想は休憩の合図があるまで、黙々と時計を見ずに働くことだ。

そう言えば、その時ちょうど深夜のNHKで「ビバリーヒルズ高校白書」の再放送をやっていた。

これまた、だから何だと言うわけじゃないが。

そのアルバイトは朝の8時ぐらいに終わるのだが、その頃には睡魔でふらふらだった。

勤務地は家から電車で1時間以上遠くにあった。

睡魔に襲われる中、さらに1時間以上も電車に揺られなければならなかった。

話は若干逸れるが、1番辛い拷問は寝られないことらしい。

だとするならば、この深夜の郵便局のアルバイトは私が経験した最も辛かった仕事になる。

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