雑誌を読んでいたら、筒井康隆による次のような文章が書いてあった。
人間は差別が好きで肉欲に生きていて、嘘をつかねば生きられず悪いことばかり考える。戦争が大好きで裏切りこそ繁栄に繋がり、老人を馬鹿にし早く死ねと思い、不幸な奴がいるために自らは幸福だと言って喜ぶ
。。。
こ、これは言い過ぎのような。。。
あんまりである。
ここはひとつ、一つ一つを検証してみよう。
【問い】
①人間は差別が好きか?
②人間は肉欲に生きているか?
③嘘をつかないと生きられないか?
④悪いことばかり考えているか?
⑤戦争を人は好むか?
⑥裏切りは繁栄の欠くべからざる要素か?
⑦若者は老人を馬鹿にしているか?
また、早く死ねなどと思っているか?
⑧不幸な人間がいることは、自分の幸福の絶対条件か?
【答え】
①好きな人間もいれば嫌いな人間もいる。
中間の人間も当然いるし、無関心な人間もいる。
②肉欲に生きる人もいれば、お金に生きる人もいる。
③嘘をつかなくても生きられるが、損ばかりする可能性がある。
④悪いことを考えず、善いことを考える人間もいる。
もちろん、何も考えない人間もいる。
⑤私は少なくとも戦争を好まない。
⑥繁栄の定義からやらないと何とも言えない。
⑦馬鹿にする若者もいれば、しない若者もいるだろう。
また、早く死ねと思うか否かは当然、若者による。
⑧いや。
別に他人が幸福でも自分が幸せになれる可能性はある。
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同じ雑誌に筒井康隆の伝説?が載っていたので2つばかり紹介しよう。
①
日活のニューフェイス試験に応募するも第二次選考で落選。
腹が立ち、作家として成功してから頼まれても日活には絶対に原稿を渡さないw
②
直樹賞に落選して頭にきた筒井は、直樹賞選考委員皆殺し小説w「大いなる助走」を書く。