コリン・ウィルソンというイギリス版・荒俣宏のような博覧強記の人がいたのだが(故人)、彼の本に「5パーセント理論」なるものが書いてあった。
なんでも、アリの世界のように(アリや働きバチの世界では実際に働いてるのはその一部で大多数はサボっている)人間の世界でも実際にちゃんと働いているのは一部らしい。
ま〜、そこらの職場などについてなら面白くもなんともないし、誰でもが知っている事実だろう。
何にもしてない給料泥棒や税金泥棒はそこら中に存在する。
それはそれで問題だが今はそのことについては書かない。
話をコリン・ウィルソンの言う「5パーセント理論」に戻す。
これはかなり面白い。
たしかベトナム戦争か何かで10人ぐらいの捕虜を捕まえた。
で、牢屋か何かに入れたのだが、繰り返し脱走を試みるから、その中の主犯格を別の部屋に隔離した。
すると面白いことに、残った中から今度は新たなリーダー格が現れて、また脱走を試みたらしい。
このようにその場にいる中からある一定の割合の人間がなんかしらの行為を主導するのだ。
それは必ずしもプラスの行為に限らず、今(昔からも)、流行っている学校や職場でのイジメなどについても当て嵌るだろう。
おそらく。
仮に、今現在イジメを行なっている人間を排除したところで、残された人間の中から相対的に強く意地の悪いのが現れてまたイジメをするに違いない。