私の黒歴史①落合信彦を愛読していた

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黒歴史というものがある。 

俗に人には言えない過去の恥ずかしい言動や前歴のことである。

今日はそんな私の黒歴史を書こうと思う。

非常に恥ずかしいことだが、実はかつて私は落合信彦の大ファンだった。

出会いはアメリカに留学中のことで、過去に日本人留学生が置いていった落合信彦の本が学校にあった。

17の時だ。

それから22歳ぐらいの時まで、私は落合信彦の熱烈と言ってもいいファンだった。

ファンをやめたきっかけは、落合信彦の経歴詐称&盗作疑惑が暴露されているのをネットで読んだからだ。

それを知った時はショックだった。

それが本当のことかどうかはわからないが、あれほどのベストセラー作家でありCMやテレビにも出てたにも拘らず今ではほとんど本を書いていないところを見ると、恐らく真実なのだろう。

落合信彦が誰なのか知らない人のために書くと、落合信彦とはかつて(全盛期は1980年代)一世を風靡した作家である。

朝まで生テレビに出演したり、スーパードライのCMに出たりしていた。

また、「国際ジャーナリスト」を名乗っていて、イスラエルモサドアメリカのCIAの知り合いから極秘情報を流してもらっているとのことだった。

極貧生活から、1960年代の前半にアメリカへ渡米し奨学金で大学に入学。

そこでは特技の空手によって現地の猛者達と数々の決闘をし連戦連勝。

皆からは「スーパージャップ」と尊敬の念を持って呼ばれてたそう。

曰く、アメリカでは現地の女性にモテモテだったらしい。

あのブルース・リーと対決し、3分で勝利したとのこと。

大学院中退後に石油ビジネスの世界に入り、ナイジェリアで巨大油田を発見。

が、サンフランシスコの日本人街にあるバーで流れる日本の歌を聴いて、望郷の念に駆られたことにより日本に一時帰国(1971年)。

そして、日本で作家活動に入る。

ベストセラー作家になる。

80年代にはスーパードライのCMやテレビへの露出も。

1999年に暴露本が出版される。

嘘臭い経歴である。

そして、ほとんどすべてが嘘である。

アメリカへ留学したのは本当だ。

が、空手での現地の猛者達との決闘は嘘らしく、そのような話は確証が取れていない。

決闘の相手には2メートルを超す大男もいたそうだが、160センチに満たない落合が勝ったというのはいかにも嘘っぽい。

学生時代、「スーパージャップ」と呼ばれていたとのことだが。。。

駄目じゃん。

「ジャップ」って言われてんじゃん。

アメリカ人の女性にモテていたという話はま〜嘘だろう。

160センチ未満のチビなアジア人がモテるわけない。

ブルース・リーと対決し勝利したというのも、もちろん嘘だ。

ブルース・リーの弟子達から訴えられている。

オイルマン時代にナイジェリアで巨大油田を発見したというのも嘘。

当時のナイジェリアでそれ程の巨大油田が掘り当てられたという事実はない。

凄い男である。

よくもま〜これだけ大嘘をついたものだ。

落合は小説や時事関連の著作の他に若者向けの人生指南書を書いているが、それらの本で落合はことさらに安っぽい男らしさを語る。

それがまた恥ずかしいぐらい臭いのだ。

こんな嘘つきが若者に人生を語るとは世も末である。

落合の本には若者特有の熱い理想主義を助長させてしまう嫌いがあり、百害あって一利なしだ。

私は落合の愛読者であったことにより、若い頃、人生をかなり拗らせた。

恐らく落合が実際に書いていたのは、これらの人生指南書やエッセイだけだろう。 

小説はゴーストライターに書かせていたと思われる。

嘘をつくことによって成功して大金を得たのである。

こういう人生もあるのか。。。 

(「私の黒歴史」シリーズ↓)