人は時として名言を吐く。
言った本人はそれを名言だとは自覚していないかもしれない。
その言葉が発せられた時点では誰もそれを名言だとは認識しなかったが、振り返って見ると紛れもない名言だと判明することもある。
今日は私が45年間の人生で聞いた、数々の名言を書いてみることにした。
①知りません
まず一つ目は「知りません」。
小学5、6年の時のことだ。
同じクラスだったH君とS君は、西友の屋上にあったゲームセンターに通いそこにあったゲームに熱中していた。
そこである日、2人はカツアゲにあった。
その時、このようなやり取りがあったらしい。
不良「お前、名前なんて言うんだ?」
H君「。。。知りません。。。」
相手に名前を訊かれると、何とH君は「知りません」と答えたのである。
自分の名前を訊かれ、「知りません」と答える。
これは中々の名言だ。
②もう駄目だ〜!
中学2年の移動教室で長野県に行ったときのことだ。
山路を私達はバスで登っていた。
かなりの曲がりくねった道路で、バスは蛇行運転を繰り返していた。
そして、またバスが大きなカーブに差し掛かった時にその名言は発せられた。
「もう駄目だ〜!」
T君はそう叫ぶと、手に持ったビニール袋にゲロを吐いた。
③ずっけ〜よ〜!
これは私が言われた。
友人のO君とスト2(ストリートファイター2)で対戦をしていて、私がハメ技に近い方法で対戦に勝利した際にO君に言われた。
「ずっけ〜よ〜!」(ズルいという意味)
④無礼者〜!
これも中学の移動教室で長野県へ行った時の話だ。
夕食の後に現地の人が郷土の話をしてくれたのだが、その話が長くて退屈だったため生徒が居眠りをし始めたらS先生が大声で怒鳴った。
「無礼者〜!」と。
細かいニュアンスを上手く伝えられないのが残念だ。
とにかくそれは言い方が変で、さらにフレーズが時代錯誤的で面白かった。
⑤念のため
小学生の頃、年少におそ松くんのハタ坊のような者がいた。
この男はサッカー部に入っていたのだが、入部の動機を尋ねられると「念のため」と言った。
中年が貯金の理由を訊かれたわけではない。
小学生でしかもサッカー部への入部の動機がである。