小学生の頃の話だ。
学校で次のようなフレーズが流行った。
「うぇいうぇい、しぇいしぇい、はいはい、よかったね」
誰かに何かを言われた際に、その返事として言い返すフレーズだ。
意味は「あっそ。はいはい、わかったわかった」という感じである。
使用されるシチュエーションはこうだ。
「昨日、テレビでさ〜」
「うぇいうぇい」
「タモリがね?」
「しぇいしぇい」
「◯◯したんだけど〜」
「はいはい」
「うまく行かなかったんだわ」
「よかったね」
「。。。」
言われてみると分かるが、無茶苦茶イラつく。
こっちが真剣に何かを話しているのに、このフレーズによってあしらわれると本当にむかつく。
その苦情が生徒達から先生に伝わったのだろう。
いつ頃からか私の学年では、「うぇいうぇい禁止令」が出された。
この「うぇいうぇい禁止令」は割と厳格に施行されたので、学校では「うぇいうぇい」を聞かなくなった。
「うぇいうぇい禁止令」に限らず、私の小学校には変な規則がたくさんあった。
隣のクラスでは女子は「◯◯さん」、男子は「◯◯君」と強制的に呼ばせる妙なルールがあった。
また、私のクラスではシャーペン禁止のルールがあった。
理由はカチカチ煩いからとか何とかだった。
芯が折れるからというのも禁止の理由だった。
まったくどうでもいい。
これらのルールはクラス会での話し合いの結果できたものだ。
ある未決のルールに賛成するか反対するかを各生徒に言わせた上で、その新しいルールを採択するか否かを決めるのである。
このような面倒なことをした理由は、恐らく国会で法律を制定する手続きを真似てだろう。
あれ?
今気づいたのだが、「うぇいうぇい禁止令」はクラス会での話し合いの結果できたものではない。
とすると、教師の一存?
話し合いがまったく為されずに規則ができたのである。
これは独裁政治ではないのか?